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「履歴書や職務経歴書を何十社も送っているのに、書類選考でことごとく落ちてしまう…」。そんな悩みを抱えていませんか?
その原因は、もしかするとあなたの応募書類にあるかもしれません。
採用担当者は日々、膨大な数の応募書類に目を通しています。その中で「この人に会ってみたい」と思わせる応募書類には、ある共通点があります。
逆に、会う前に「なし」と判断されてしまう応募書類にも、共通する特徴があるのです。
この記事では、元採用担当者の視点から、書類選考を突破するために本当に重要なポイントを、具体的な例を交えながら徹底的に解説します。
「落ちる履歴書」に共通する5つの特徴
まず、採用担当者が「この応募者は書類選考で落とそう」と判断する、NGな履歴書・職務経歴書の特徴から見ていきましょう。
- 使い回し感満載の志望動機 「貴社の企業理念に共感し…」「社会貢献に魅力を感じ…」といった、どの会社にも当てはまるような抽象的な志望動機は、採用担当者の心に響きません。
これは、入社への熱意が伝わらず、「本当にうちの会社に入りたいと思っているのかな?」と疑問を抱かせてしまいます。 - 応募職種と関係ない経歴のアピール 営業職に応募するのに、前職で経験した事務作業のスキルばかりを長々とアピールしても意味がありません。応募職種で活かせる経験やスキルに絞ってアピールすることが重要です。
- 空白期間や転職回数の説明不足 転職回数が多かったり、キャリアに空白期間があったりする場合、その理由を明確に説明しないと、採用担当者は「何か問題があったのでは?」とネガティブな想像をしてしまいます。
後ろめたい気持ちは捨てて、正直かつ前向きな理由を添えましょう。 - 誤字脱字が多い・読みづらい構成 誤字脱字が多いと、それだけで「仕事でもミスが多いのでは」「入社意欲が低いのでは」と判断されてしまいます。また、箇条書きを使いこなせていなかったり、文章が長すぎたりすると、読み手への配慮がないと思われてしまいます。
- 目的が不明瞭な自己PR 「コミュニケーション能力が高い」とだけ書いてあっても、具体的にどんな場面で、どのように発揮したのかが伝わらなければ、説得力がありません。
「社内のチームをまとめることで、プロジェクトを成功に導きました」のように、具体的なエピソードを添えることが大切です。
「受かる履歴書」にするための5つの改善策
では、どうすれば書類選考を突破できる「受かる履歴書」を作成できるのでしょうか?
先ほど挙げた「落ちる履歴書」の特徴を逆手に取った、効果的な改善策を5つ紹介します。
- 志望動機は「なぜこの会社か」を具体的に書く 「数ある会社の中で、なぜこの会社を選んだのか」を具体的に伝えましょう。
事前に企業研究を徹底し、応募企業の事業内容や社風、募集要項と自分の経験やスキルを紐づけることが重要です。 - 職務経歴は応募職種に合わせてカスタマイズする 職務経歴書は、これまでの全ての業務内容を羅列するのではなく、応募する職種で活かせるスキルや実績を強調するように書き換えましょう。
「営業成績トップ5%を達成」や「新規顧客を100社獲得」のように、具体的な数字を用いて実績を示すと、説得力が格段に増します。 - 空白期間や転職理由はポジティブに説明する 空白期間がある場合は、「資格取得のため」「スキルアップのため」など、前向きな理由を簡潔に伝えましょう。
また、転職理由は「さらなるキャリアアップのため」「新しい分野に挑戦したいため」といった、未来志向でポジティブな言葉に置き換えることが大切です。 - プロの視点を取り入れて客観的にチェックする 提出前に第三者、特にキャリアアドバイザーなど、プロの視点から客観的にチェックしてもらうことをお勧めします。
自分では気づかない誤字脱字や、改善点が発見できることがあります。 - 自己PRは「課題解決能力」を軸に書く 自己PRでは、あなたの強みが「課題解決にどう役立つか」を具体的に示しましょう。
「前職で〇〇という課題があった際、〇〇というスキルを使って解決し、〇〇という成果を出しました」のように、STAR法(Situation, Task, Action, Result)を活用すると、採用担当者にとって非常に分かりやすくなります。
採用担当者はここを見ている!評価のポイント3選
多くの応募書類の中から、採用担当者は何を基準に「会ってみたい人」を選んでいるのでしょうか。ここでは、特に重視している3つのポイントを解説します。
- 自社へのフィット感 応募者の経験やスキルが、自社の求める人物像や職務内容にどれだけマッチしているかを見ています。
職務経歴書に書かれた「できること」が、募集要項に書かれた「やってほしいこと」と一致しているか、丁寧に確認しましょう。 - 論理的思考力 履歴書や職務経歴書の文章構成から、論理的に物事を考えられるかを判断しています。
結論から先に述べ、その後に具体的な根拠やエピソードを添えるという構成は、読み手に伝わりやすく、論理的思考力をアピールする上で非常に有効です。 - 入社意欲と将来性 志望動機や自己PRを通して、「なぜこの会社で働きたいのか」「入社後、どう活躍したいのか」という熱意や、入社後のビジョンを明確に持っているかを見ています。
入社意欲が高い応募者は、入社後の定着率やパフォーマンスも高い傾向にあると判断されるため、特に重視されるポイントです。
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職種別!効果的なアピールの書き方
職種によって、アピールすべきポイントは異なります。ここでは、代表的な3つの職種における、効果的なアピール方法を紹介します。
営業職の場合: 「顧客〇〇社の新規開拓」「売上目標〇〇%達成」など、具体的な数字を交えて実績をアピールすることが最も重要です。
また、「課題解決のために〇〇を提案し、成約に繋げた」といった、顧客の課題を解決したエピソードも加えることで、提案力をアピールできます。
エンジニアの場合: 「〇〇言語での開発経験〇年」「〇〇プロジェクトにおける〇〇機能の実装」など、具体的な技術スキルや開発経験を記載しましょう。
GitHubのアカウントがあれば、ポートフォリオとして記載することで、実際のコードを見てもらうことができ、説得力が増します。
企画・マーケティング職の場合: 「新商品の企画立案からリリースまでの一連の業務」「SNSフォロワーを〇ヶ月で〇人増加」など、企画の成果や貢献度を具体的な数字で示しましょう。
市場調査やデータ分析の経験も、大きなアピールポイントとなります。
まとめ:あなたの履歴書を「会いたい」と思わせる最強ツールに
今回は、元採用担当者の視点から、書類選考を通過するためのポイントを解説しました。
「落ちる履歴書」は、どれも「相手への配慮」や「具体的な根拠」が欠けている点が共通しています。
逆に「受かる履歴書」は、読み手である採用担当者の視点に立ち、入社への熱意と将来性を論理的かつ具体的にアピールできています。
もし今、あなたの履歴書や職務経歴書が「落ちる履歴書」の特徴に当てはまっていると感じたら、この記事を参考に改善してみてください。
あなたの強みや熱意を最大限に引き出した応募書類は、きっと採用担当者の目に留まり、面接への扉を開いてくれるはずです。より良い転職活動の一助となれば幸いです。
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